お問い合わせ

電話・メール・チャット相談料無料

045-680-0572

[受付時間] 9:00~19:00

賃貸物件オーナー必見、もし入居された部屋がゴミ屋敷になったらどうする?

2018年09月05日(水)

賃貸アパートやマンションを経営していると多くのリスクがつきまといます。一般的に良く例として挙げられるのが、家賃の未払いや災害等のリスクです。

そんな数ある経営上のリスクの中でも、昨今テレビなどで取り上げられて話題となっている「ゴミ屋敷」について今回はご紹介します。

賃貸マンションがゴミ屋敷となるトラブル

オーナーにしてみれば自分の貸している物件がゴミ屋敷になったら途方にくれてしまうのではないでしょうか。

一度ゴミ屋敷化してしまえばそれを解決するには時間がかかります。いくらゴミといえども相手の所有物であることから、勝手に処分することもできません。

また、このようなケースは住人に催告を重ねても、スムーズな対応をとってもらうのは難しいことが多く問題が長期化することは珍しくないようです。

なぜゴミ屋敷が出来上がる?

なぜゴミ屋敷ができあがるのでしょうか。ゴミをため込んでしまうというのは通常の衛生概念があれば考えにくいことです。

しかし、ゴミを捨てられない人は整理が苦手であったり、ゴミを収集する癖があったりすることが多いようです。

また、お年寄りの方の中には、物を捨てることが勿体ないと感じてしまい、物が捨てられずため込んでしまうというケースも少なくないようです。

つまり、住人の性格的な問題から、物件問題に発展すると考えられます。

近年ではゴミ屋敷問題が深刻化して、東京都足立区や埼玉県での一部の自治体ではゴミ屋敷対策の条例まで制定されています。

参考
東京都足立区:「足立区生活環境の保全に関する条例」
埼玉県八潮市:「八潮市まちの景観と空家等の対策の推進に関する条例」

住人の家財を勝手に処分しても大丈夫?

ゴミだから勝手に捨ててもいいのでは?
確かにこのように考えれば容易に解決できるかもしれません。

しかし、いくらゴミといえども、賃借人にしてみれば立派な自分の所有物です。敷地内にあるものは、ゴミであろうと所有権を主張されれば私的財産として取り扱われるため勝手に処分はできないのです。

ゴミ屋敷の住人は強制退去できる?

このような入居者をすぐに強制退去させることは現実的に非常に難しいのが現状です。賃借人側は法的には保護されており、「信頼関係の破壊」がなければ契約の解除も簡単にはできません。

この場合の対応は任意で話し合いを重ねて、明け渡しを促すか方法が一つ。もう一つは法的措置として明け渡し訴訟を提起して、判決を得ることで強制執行することが考えられます。

しかし、解決には半年から一年など時間がかかることを意識しておく必要があるでしょう。ゴミ屋敷問題は普段の物件管理を徹底して、問題が深刻化する前に対応策を考える必要があるでしょう。

【弁護士のコメント】
ゴミ問題って、捨てたら終わりのように見えて、奥が深いのですね。よくあるトラブルは、壊れた冷蔵庫なんかが処分費用がかかるので捨て置いていく、オーナーもゴミだと思って勝手に捨てる。そしたら、数か月経って、「冷蔵庫の中にはへそくりの10万円があったのに、勝手に捨てられた!」「へそくりの10万円を盗られた!!」なんて、言いがかりをつけてくるケースもあるんですね。そのため「ゴミ」なのに、「ゴミ」を正式に処分するのにお金がかかってしまうという何とも滑稽な状況に陥ってしまうのです。
こんなことにならないために、しっかりと、初動で言いがかりをつけられない対応を執りましょう。

【執筆 松本和博 (宅地建物取引士試験合格)】
【監修 弁護士 山村暢彦】

  |