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男女の共同経営会社〜関係悪化し、会社が分裂〜【経営権争い、刑事事件】

2018年05月30日(水)

事案

もともと経営していた会社から追い出されて、刑事事件になると脅されている、と男性の相談者からご相談を受けました。お話を聞くと、もともとは、事業の運営が難しくなった後輩女性経営者の会社を、吸収合併のような形で吸収し、今は、お互い「50%-50%」の株式をもち、お互い代表取締役という形をとって、会社を経営していたということでした。
そんな中、男女間の仲が悪くなり、女性経営者のほうから、「横領があった」「ストーカー」されたということで、刑事告訴すると顧問弁護士から通知がきた、会社にいって話そうとしても、ストーカーとして警察に呼ばれてしまう、という相談でした。

刑事事件の見通しを踏まえた対処

会社の経営権を争う際に、警察沙汰になるケースは、実は少なくありません。まず、どうしても一部の経費などが「横領だ」と問題になりますし、締め出された経営者が資料を持ち出すと「窃盗だ」という争いはよくあります。今回は、それらに加え、女性経営者に対して、「男性経営者がストーカーだ」と言われて当事者同士では話すらできない状況でした。

ただ、このような会社の経営権争いの場合に、実際に「横領」「窃盗」で立件されるケースは非常に稀です。実際は、相手を攻撃するために警察を利用しているというのが警察にもわかるからです(法的には立証困難という部分も加わります)。しかし、今回のようなストーカーというのは、最近警察の動きは非常に機敏です。また、分が悪いことに、その男性経営者と女性経営者では、少なからず男女間の関係もあったとのこと・・・。

会社の再編交渉

女性経営者側も、ヒステリックになり過剰請求である一方、今回は男性経営者側も「脇が甘かったな。」というのが私自身の印象でした。もっとも、ご相談を受けた以上は、特に刑事事件について対処し、交渉のテーブルまで引き戻すのがプロの仕事です。私は、横領、窃盗については事情を警察に説明し、ストーカーの部分については私が間に入ることで解決しました。「あくまでストーカーでなく、会社経営について交渉する、加えて代理人も付ける」という形をとったのです。

弁護士のコメント

結局、こちらの案件は、私が刑事対応、交渉代理に介入することで、改めて経営者同士で話し合うところまで戻りました。裁判にように、会社を割るような争いまでは発展せず、この後も、会社を割るのか、会社の株式をどちらか買うのか、その辺りの結論は二人で話したいということで、交渉テーブルに戻すところまでが私の仕事でした。

会社案件とはいえ、男女間の揉め事に巻き込まれたような案件でした。

(弁護士 山村暢彦)

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